シュプリンガー・ネイチャー社はこのたび、46誌で実施していた著者にORCID IDを義務付ける6か月間のパイロットの結果を公表した。
このパイロットでは、ネイチャー14誌については論文の受理時に、BioMed Central(BMC)およびシュプリンガー22誌については投稿時に、ORCID IDの提供を要求した。また著者は投稿追跡システムでのORCID IDの共有が可能である。
パイロットに対する研究コミュニティーの反応はよく、ネイチャー14誌ではORCID IDの提供を拒否する著者はなく、またBMCとシュプリンガー誌についても大きな問題はなかった。
6月間のパイロット期間、ネイチャー14誌についてはORCID IDを提供する著者の割合は37%から96%と大幅に増加し、他方パイロットに参加しないジャーナルに関しては26%から45%に増加した。
BMCおよびシュプリンガー誌については、ORCID IDを有する著者の割合を比較すると、パイロット参加ジャーナルは2.5倍速く増加した。
今後、他のジャーナルでの展開を検討している。
[ニュースソース]
ORCID Mandate Trial at Springer Nature - ORCID 2018/2/21
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