NISO  “NISO Strategic Directions”の改訂版を公開

2018年04月16日

北米・中南米

米国情報標準化機構(National Information Standards Organization: NISO)は、4月9日、"NISO Strategic Directions" (試訳:NISO戦略的方向性)の改訂版を公開した。

NISOには "Information Creation & Curation(ICC)""Information Discovery & Interchange(IDI)""Information Policy & Analysis(IPA)"という3つのTopic Committeeと、その中間に位置する"Architecture Committee"、そして頂点の "Board of Directors"がある。今回改訂されたドキュメントは、Architecture Committeeが、3つのTopic Committee別に、標準化業務における最新あるいは今後予想される動向、新たに出現したテーマなどをまとめたものである。

概要は以下のとおりである。

・ICC

(スコープ:メタデータの作成や管理、スキーマや仕様の公開などに関わる諸問題)

近年の動向として、コンテンツの種類の多様化、デジタルコンテンツの増加、情報や資料の購入・アクセス単位が小さくなるなどの傾向があることを示した。

・IDI

(スコープ:情報や資料の可視化、発見、利用するためのデータの探索、交換などに関わる諸問題)

新たに出現した重要なテーマとして、オープンアクセスおよび無料リソースの発見、発見における透明性、非伝統的なコンテンツの形式、データの質、データの公表や交換、システム間の相互運用性、認証とAPI、UX(ユーザーエクスペリエンス)の強化などを挙げた。

・IPA

(スコープ:情報の収集、ライセンシング、購入、分析などの管理構造に関わる諸問題)

近年の動向などから、新たに開発されたメタデータの問題の仕分け、デジタル出版およびVAS(Value-Added Services)によって開発される新たなビジネスモデル、OA出版周辺で開発される新ビジネスモデル群などを新たなテーマとして挙げた。

NISO Strategic Directions document全文(pdf:16ページ)

[ニュースソース]NISO 2018 Strategic Directions Document Identifies Emerging Trends for Future Standards Work - NISO 2018/04/09