arXiv.orgは、4月17日、旧来の検索システムを改善した"arXiv Search v0.1"を公開した。今回の新システムの開発は、arXivを改善、近代化するための"arXiv Next Generation (arXiv-NG) project"の一環だという。
旧来のシステムからの変更点は、以下のとおりである。
・検索ソフトウェアをLuceneからクラウドベースのElasticsearchへと変更
・インターフェースにフロントエンドフレームワークのBulmaを採用
・著者名検索の改善(ORCID識別子からの著者検索も可能)
・TeXベース検索機能の追加(タイトルや抄録フィールドで、数式などから検索したい場合、組版処理システムTeXの記述様式($\sqrt{s_{\rm{NN}}}$)で検索することができる)
・DOI検索フィールドの追加
今後、全文検索機能の追加、APIの改善、ファセット検索機能の追加を予定しているという。
[ニュースソース]New Release:ArXiv Search v0.1 ― arXiv.org blog 2018/04/17
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