DEALプロジェクトとエルゼビア社間の交渉、双方の主張が再び対立

2018年07月11日

ヨーロッパ

7月5日、電子ジャーナルのライセンス契約交渉について、DEALプロジェクト※とエルゼビア社の双方が見解を発表し、交渉が再び不調に終わったことが明らかになった。

DEALプロジェクトは、出版社に対する出版費用の公正な支払いとその後の無制限の購読の保証という、いわゆる持続可能なパブリッシュ&リードモデルを目指している。しかし、OA(オープンアクセス)原則に沿ったこのような財政的に持続可能な全国規模の条件にはエルゼビア社が前向きではなく、またエルゼビア社の過度な要求には応じることができず、交渉は一時中断せざるをえないと述べた。

一方、エルゼビア社は、OAへの移行におけるパブリッシュ&リードモデルの役割やそのモデルが交渉の根幹であることなどには同意したものの、同社が提示した条件については合意に至らなかったとし、今後も建設的な議論を続けていくと述べた。

※電子ジャーナルのドイツ全体でのライセンス契約の締結を目指す、ドイツ大学学長会議(German Rectors' Conference、HRK)が主導するプロジェクト。

[ニュースソース]

DEAL and Elsevier negotiations: Elsevier demands unacceptable for the academic community ― HRK 2018/07/05 (accessed 2018-07-09)

Elsevier is committed to reaching national agreement with Project Deal ― Elsevier 2018/07/05 (accessed 2018-07-09)

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