米国ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)のブログに、7月23日、"No, Forbes, Libraries Cannot be Replaced by Amazon"(試訳:違うよForbes、Amazonに図書館の代わりはできないよ)と題した記事が掲載された。これは、米国のロングアイランド大学・経済学部教授Panos Mourdoukoutasが経済誌Forbesに書いた記事"Amazon Should Replace Local Libraries to Save Taxpayers Money"(試訳:納税者のお金を節約するために、Amazonが図書館にとって代わるべき)に反論したもの。
Mourdoukoutasは、図書館が無料で提供しているサービス(図書やビデオなどの無料貸出、研究や読書の場の提供、インターネット接続等)に税金が投入されていることを理由に、無料ではないと指摘。Amazon、Starbucks、Netflixなどがそれらを行うことで、税金を節約でき、図書館よりも良質なサービスを提供できると主張した。
これに対し、YALSAは、言論の自由、利用者のプライバシーの保護、生涯学習の支援、民主的なプロセスに参与する知識豊かな市民の創生という図書館の役割に加え、貧富差が広がる米国において、機会均等を与える場として必要不可欠であると主張した。
なお、Forbesは当該記事を削除。現在はYALSAが保存した記事のみを参照することができる。
※以上、YALSA(accessed 2018-08-09)
[ニュースソース]
No, Forbes, Libraries Cannot be Replaced by Amazon ― YALSA 2018/07/23 (accessed 2018-08-09)