Internet Monitorのブログに、8月10日、"The Uncertain Effects of HTTPS Adoption on Access to Information Worldwide"(試訳:世界中の情報へアクセスするHTTPS移行の不確定的影響)と題する記事が公開された。
HTTPは、Webサイトのサーバーとクライアント(データを受信する側)間でデータを送受信する際に用いる通信手順あるいは方法(プロトコル)。システムにセッション(接続を確立してから切断するまでの一連の通信)情報を保持しないステートレスという原則を採用しており、プログラムがシンプルになるという利点がある一方で、データが暗号化されていないため、第3者への情報漏洩などのリスクがある。その解決策として考案されたのが、通信をSSL/TLSプロトコルを用いて暗号化したHTTPSである。
本記事は、人気Webサイト約2,000件の2017年と2018年におけるHTTPからHTTPSへの移行状況と、その影響を調査したもの。
記事によると、2017年6月時点で約40%(827/2,046)だったHTTPSの適用率は、2018年には約58%(1,193/2,043)に上昇。分野によってばらつきがあり、コンピューター分野での適用率が高く、ニュースサイトは低かったことなどが挙げられている。
また、政府がブロックしていた情報にHTTPS移行後にアクセスできるようになった事例、その真逆の事例など、HTTPS移行による様々な影響も紹介している。
[ニュースソース]
The Uncertain Effects of HTTPS Adoption on Access to Information Worldwide ― Internet Monitor 2018/08/10 (accessed 2018-08-13)