北米における大学コンソーシアムと出版社との交渉(記事紹介)

2018年08月20日

北米・中南米

Scholarly Kitchenに、8月15日、"Advocating for Change by Limiting New Business:An Interview with BTAA's Kimberly Armstrong"(試訳:新ビジネスを抑制することで変化を支える:BTAAのキンバリー・アームストロング氏へのインタビュー)と題した記事が掲載された。

本記事は、北米の大学コンソーシアムの一つ、BTAA(Big Ten Academic Alliance)のライブラリーイニシアティブ・ディレクターのキンバリー・アームストロング氏へのインタビューをまとめたもの。学術コミュニケーションの現況、同コンソーシアムによる出版社等とのライセンス契約や交渉、特にテイラー&フランシス社との"moving wall"モデル※に関する交渉をとりあげている。

本記事では、テイラー&フランシス社が告知なく"moving wall"モデルを契約に盛り込んだことや2018年にフルビッグディールを結んだ機関に対してのみ当該モデルを撤回したこと。他機関と連携して交渉を行った結果、BTAAを含むフルビッグディールを結んでいない北米の機関に対しても同モデルを撤回したことなどが記されている。

※最新号およびそれから遡ったある一定期間内のコンテンツ(バックナンバー)にアクセスできる購読モデルのこと。たとえば、期間が3年と定められた場合、2019年になると、2015年のコンテンツは利用できなくなる。

[ニュースソース]

Advocating for Change by Limiting New Business:An Interview with BTAA's Kimberly Armstrong ― Scholarly Kitchen 2018/08/15 (accessed 2018-08-16)