OpenAPCの概要(論文紹介)

2018年10月18日

ヨーロッパ

UKSGは、10月10日、同グループのジャーナル"Insights"に"OpenAPC:A contribution to a transparent and reproducible monitoring of fee-based open access publishing across institutions and nations"(試訳:OpenAPC:機関、国家を越えた、OA(オープンアクセス)出版コストの透明性かつ再現可能な監視体制構築への貢献)と題する論文を公開した。

OpenAPCとは、ゴールドOAあるいはハイブリットOA出版のために出版社やジャーナルに支払ったコストデータを収集するためのプロジェクト。当初はドイツ研究振興協会(German Research Foundation 、DFG)のオープンアクセス出版プログラム(Open Access Publishing Programme)の参加機関(ドイツ)からのデータを主に収集していたが、現在は英国、スイス、オーストリア、スウェーデンなど、ドイツ以外からのデータも収集している。

本論文は、OpenAPCのデータ収集先の概要や収集方法、収集したデータの公開先、コストの算出方法、収集するデータのメタデータ項目、データを可視化する方法などを示している。論文の後半では、OpenAPCの参加機関が支払ったコストを年度別に示した図や、支払いコストの出版社別、ジャーナル別リストなども示している。

全文(html)(xml)(pdf: 全18ページ)

※以上、UKSG(accessed 2018-10-15)

[ニュースソース]

OpenAPC:A contribution to a transparent and reproducible monitoring of fee-based open access publishing across institutions and nations ― UKSG 2018/10/10 (accessed 2018-10-15)

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