Springer Nature社、Couperin.orgの値下げ交渉に応じる

2018年10月26日

ヨーロッパ

​フランス国内の高等教育、研究、医療など250以上の機関を代表するCouperin.orgは、10月16日、Springer Nature社が購読料の値下げに応じたと発表した。Couperin.orgは、購読料とAPC(論文掲載料)の二重払い(double dipping)問題の解消のために、21か月間Springer Nature社と値下げ交渉を行ってきた。

前回の契約に含まれていた購読可能なジャーナルのうち、フランス国内の研究に重要でないジャーナルをはずし、新たな契約では1,121誌を購読対象とした。

契約期間は2018年から2020年までの3年間。Couperin.orgの関係機関は、どちらかのオプション((1)契約初年度(2018年)の大幅な値下げ後、2年目以降は値上げ。(2)3年間段階的な値下げ)、あるいはSpringer Nature社と契約更新をしない、のいずれかを選択する。

10月10日時点で、約80の機関がオプションを選択、約10機関は契約を更新せず、約30機関は検討中だという。

[ニュースソース]

Springer Nature accepts a rate decrease for the purchase of its journals, prior to any agreement with the consortium ― Couperin.org 2018/10/16 (accessed 2018-10-23)

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