BISG、OAモノグラフ利用状況データ収集の枠組みに関するホワイトペーパー(ドラフト)を公開

2018年11月14日

北米・中南米

教育、専門・学術出版、貿易分野などの関係者が参加するBISG(Book Industry Study Group)は、11月5日、ホワイトペーパー "Building a Trusted Framework for Coordinating OA Monograph Usage Data" (試訳:OAモノグラフの利用データをまとめるための信頼できる枠組みの構築) のドラフトを公開した。これは、OA(オープンアクセス)モノグラフの利用状況データ収集における共通の枠組みの構築を提唱したもの。

OA出版物は、アクセス制限付きの出版物と比べ、ダウンロード数、利用数、引用数が多いとされる。しかし、出版社、助成機関、著者がその確かな証拠となる情報を得るのは容易ではない。

BIGSは、この問題に取り組むために、アンドリュー・メロン財団の支援を受けて、KU research、ミシガン大学などの研究者と共同でプロジェクトを実施。OA電子ブックの利用状況の把握における課題、その解決策の明示化、およびコミュニティーによる議論を通じた問題解決の枠組みの提案を目的としている。

本ホワイトペーパーは、OAモノグラフ利用状況データ収集の必要性、データ収集におけるさまざまな課題、利用状況データの収集先、収集方法の現状などを示し、最後に、OAモノグラフの利用状況データ収集の枠組み構築における原則などを示している。

Building a Trusted Framework for Coordinating OA Monograph Usage Data(google document: 全33ページ)

※以上、BISG (accessed 2018-11-08)

[ニュースソース]

BISG Releases Draft White Paper on Open Access Ebook Usage ― BISG 2018/11/05 (accessed 2018-11-08)​