Plan Sガイダンスの詳細をよく見よ。彼らは譲歩などしていない(記事紹介)

2018年12月18日

ヨーロッパ

​Scholarly Kitchenは、12月7日、"Plan S:A Mandate for Gold OA with Lots of Strings Attached"と題する記事を掲載した。

cOAlition Sは、Plan Sの要件およびそれを満たすための道筋を示したガイダンスを公表した。そのガイダンスでは条件付きでハイブリッドOA、グリーンOAを認め、APC(論文掲載料)の上限設定を見送るなどの内容から、cOAlition Sが譲歩したかのようにみえる。

本記事では、上記を述べる一方で、同ガイダンスが示した「出版」「報告」「技術」「ハイブリッドOA」「グリーンOA」などに関する要件の問題点や矛盾点を指摘。

この要件では、多くの研究者がAPCの助成を受けられず、莫大かつ継続的な費用と時間を投じることのできる大手出版社のみが生き残り小規模出版社が取り残されてしまうと、Plan Sのガイダンスを憂いている。

[ニュースソース]

Plan S:A Mandate for Gold OA with Lots of Strings Attached ― Scholarly Kitchen 2018/12/07 (accessed 2018-12-14)

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