DEALプロジェクトとWiley社の契約は割高か、それともさらなるOA化進展への口火か(記事紹介)

2019年03月01日

北米・中南米 ヨーロッパ

Science誌は、2月21日、"Deal reveals what scientists in Germany are paying for open access"(試訳: DEALプロジェクトが、ドイツの研究者が支払うOA費を白日のもとにさらす)と題する記事を公開した。

本記事は、DEALプロジェクトとWiley社が2019年1月に合意したPublish & Read契約を基に、ドイツの研究者が1論文当たりに支払うAPC(論文掲載料)が2,750ユーロであると紹介。

オランダの類似契約(1論文当たり1,600ユーロ)に比べ割高とする元図書館員のコメントや、DEALプロジェクトの当初目標が2018年の支払い水準を維持することであり、オランダより機関数が多いためやむをえないとする、DEALプロジェクト側の交渉人を務めた物理学者のコメントを紹介している。

その他に、ダブルディッピングを回避できたこと、契約内容を公開した意義についてのコメントなども紹介している。

[ニュースソース]

Deal reveals what scientists in Germany are paying for open access ― Science 2019/02/21 (accessed 2019-02-26)

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