EFF(Electronic Frontier Foundation)は、3月3日、"German Data Privacy Commissioner Says Article 13 Inevitably Leads to Filters, Which Inevitably Lead to Internet "Oligopoly"(試訳:ドイツのデータプライバシーコミッショナー、第13条は必然的にインターネットへのフィルタリングと"寡占"を招くと発言)と題する記事を公開した。
本記事は、ドイツのデータプライバシーコミッショナーでコンピューター科学者のUlrich Kelber氏のEU著作権指令案修正案の第13条※に対する発言、主張をまとめたもの。
コンテンツの著作権侵害を判断するには、オンラインサービスを運営している組織が、それらをチェックする自動フィルターを導入するしか方法はないとし、それがオンライン監視を招くと主張。
さらに、中小規模のプロバイダーがフィルターを構築するのは不可能であり、大手企業(GoogleやFacebookなど)からフィルターを購入するしかないため、結果的に市場の寡占状態を助長すると指摘している。
※YouTubeやFacebookなどのプラットフォームに許諾を得ていない著作物がアップロードされた場合、その責任をプラットフォームの運営側に求めることを規定した条項
[ニュースソース]
German Data Privacy Commissioner Says Article 13 Inevitably Leads to Filters, Which Inevitably Lead to Internet "Oligopoly" ― EFF 2019/03/03 (accessed 2019-03-11)
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