ヨーロッパ大学協会、オープンアクセスや研究データ管理に関する調査報告書を公表

2019年04月23日

ヨーロッパ

ヨーロッパ大学協会(European University Association、EUA)は、4月4日、OA(オープンアクセス)に関する調査報告書"2017-2018 EUA Open Access Survey Results"を公表した。

本調査報告書は、2017年から2018年に欧州36ヵ国、321機関を対象に実施した、学術出版物のOA、研究データ管理、および研究データのOA状況などに関する調査結果をまとめたもの。同調査の2014年からの年次比較データも示されている。

2017年から2018年の調査結果では、出版物のOAポリシーを62%の機関が有しており、26%が策定中であるが、全体の73%は具体的なOAの目標やタイムラインを定義していない。70%の機関がリポジトリを監視しているが、OA出版の状況を監視しているのは40%であり、OA関連コストを監視しているのはわずか30%であったことなどを示している。

研究データ管理ポリシーを有する機関はわずかに20%で、ポリシーを施行しているのは13%であった。また、70~80%の機関が、研究データ管理および研究データのOA化には、スキルのあるスタッフ、ポリシーおよび法的ツール、金銭的・技術的リソースの追加が必要であると回答したことなどを示している。

2017-2018 EUA Open Access Survey Results (pdf: 全42ページ)

※以上、EUA (accessed 2019-04-18)

[ニュースソース]

2017-2018 EUA Open Access Survey Results ― EUA 2019/04/04 (accessed 2019-04-18)

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Open Access in European universities:results from the 2016/2017 EUA institutional survey ― EUA 2018/03/13 (accessed 2019-04-18)

Open Access in European universities:results from the 2015/2016 EUA institutional survey ― EUA 2017/06/29 (accessed 2019-04-18)

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