ITHAKA S+Rは、5月8日、"The Usability of Research Data:if We Curate, Will They Reuse It?"(試訳:研究データのユーザビリティ:我々がキュレートすれば、研究者は再利用してくれるのか?)と題する記事を掲載した。
本記事は、7年にわたる様々な学術分野の研究者の研究慣行の定性分析の結果、分野によって多少の違いはあるものの、研究データの再利用に関して研究者が求める要件や障壁と感じていることには共通性(データの信頼性や正確性を検証するためのトラスト、ツール技術、分析アプリケーションに対応した互換性フォーマット、データの生成や流通などを示した文脈情報の重要性など)があると紹介。
研究データ共有のメリットは広く認識されているが、処理にかかる時間、包括的なドキュメンテーションやオリジナルデータを利用した研究課題の説明不足などが再利用や共有を妨げている。多くは社会文化的および実用的な問題であると指摘しながら、潜在的な利用者の要求、嗜好などを深く理解することが重要などと述べている。
[ニュースソース]
The Usability of Research Data:if We Curate, Will They Reuse It? ― ITHAKA S+R 2019/05/08 (accessed 2019-05-14)