Digital Science社は、6月11日、OA(オープンアクセス)単行書の現況に関するレポート"The State of Open Monographs"を公開した。
同社は、本報告書の目的について、学術界においていかに単行書をネットワークに取り込み価値を与えるのか、という問いに答えるためだと説明。
主な知見として、DOABに収載されたOA単行書は2万冊に満たず、全図書の出版数(8万6,000冊)/年と比べても少ないこと、Knowledge UnlatchedやTOMEなどのイニシアチブが、OA単行書が標準となることを見据え新しいビジネスモデルを試行していること、HSS(人文社会科学)分野においては単行書の出版が中心であり、紙媒体・印刷による出版ニーズが根強いことなどを示している。
そのほかに、単行書をデジタル学術情報インフラに統合する際の推奨事項なども示している。
[ニュースソース]
The State of Open Monographs #DSreports ― Digital Science 2019/06/11 (accessed 2019-06-12)
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