DORA(San Francisco Declaration on Research Assessment、サンフランシスコ研究評価宣言)のブログサイトは、7月26日、"Implementing DORA – a funder perspective"(試訳:DORAを実現するには-ある助成機関の視点から)と題する、Wellcomeのオープンリサーチ プログラムマネージャーによる記事を掲載した。
本記事では、OA(オープンアクセス)やデータ共有化を長年にわたって推進してきたWellcomeの立場から、どのジャーナルに掲載されたかに基づく研究評価がOA誌への投稿を阻害しているなどの認識の下、研究助成を通じてDORAの実現に取り組んでいることを述べている。
審査委員用ガイドラインに、たとえばインパクトファクターの高いジャーナルへの掲載よりも研究の内容や質で評価すべきであると明記していることや、論文以外の成果が書けるように応募書類のフォームを変更したことなどである。
また、2021年1月から適用される新しいOAポリシー(2019年5月31日発表)では、Wellcomeの助成を受けた研究機関がDORAに署名するか同等の宣言をすることを要請するとしている。
[ニュースソース]
Implementing DORA – a funder perspective ― DORA 2019/07/26 (accessed 2019-08-01)
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2018年11月08日 Wellcome、OAポリシーの改定とcOAlition Sへの参加を発表