101 innovations、cOAlition S参加機関が助成した論文の掲載先ジャーナルのOAの種類などに関する分析結果を公開

2019年11月29日

ヨーロッパ

学術コミュニケーションの変化を図表化し把握するためのプロジェクト101 innovationsは、11月21日、"Open access potential and uptake in the context of Plan S - a partial gap analysis -"を公表した。

これは、cOAlition S参加機関が助成した論文の掲載先ジャーナルのOA(オープンアクセス)の種類やその割合などを分析したもの。

Web of Scienceから2017年に出版されたcOAlition S参加機関が助成した論文のジャーナルを抽出した後、DOAJ、Unpaywall、Crossref、SHERPA/RoMEOなどを用いてOAの種類やPlan Sに準拠した著者ライセンスの有無などを調査した。

主な結果として、抽出されたジャーナル1万789誌のうち、75%以上はゴールドOAを許容しているが、その多くがハイブリッドジャーナルであること。完全ゴールドOAジャーナルの半数以上はPlan Sに準拠可能な著者ライセンスを許容していること。物理科学、工学、ライフサイエンス、医学の分野では12カ月のエンバーゴが一般的で、社会・人文学、芸術の分野ではより長くなる傾向にあること。ゼロエンバーゴのジャーナルは全分野にあるが、特に社会科学に多いことなどを示している。

Open access potential and uptake in the context of Plan S - a partial gap analysis – (pdf: 全116ページ)

※以上、Zenodo (accessed 2019-11-26)

[ニュースソース]

Open access potential and uptake in the context of Plan S – a partial gap analysis ― Universiteit Utrecht 2019/11/21 (accessed 2019-11-26)

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