PLOSを含む出版社の編集長グループは、11月26日、米国環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)の規則案"Strengthening Transparency in Regulatory Science"に対する懸念を表明した※。
編集長グループは、「EPAが規則策定の際に根拠とする科学研究は、すべてのデータが公開されているものでなければない」とする同案により、公衆衛生に有用な多くの研究が、政策決定のエビデンスから除外される恐れがあると指摘。
特にPLOSは、研究対象者のプライバシー侵害につながる研究など、研究データの公開・共有が困難な場合もあるとし、EPAの規則案は先進的なPLOSのデータ共有ポリシーからも大きく外れるものであると述べた。
※同グループは、同案が公開された2018年4月にも懸念を表明していた。
[ニュースソース]
A note on the Joint statement on EPA proposed rule and public availability of data ― PLOS 2019/11/26 (accessed 2019-11-28)
Strengthening Transparency in Regulatory Science ― National Archives 2018/04/30 (accessed 2019-11-28)
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