IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アイ・トリプル・イー)は、12月3日、49件の論文を撤回すると発表した。
撤回されたのは、2016~2018年に"IEEE Transactions on Electromagnetic Compatibility"で出版された30件の論文と、2018年に"CoCoNet"(International Conference on Computing and Network Communications)で発表された19件の論文。両者とも、IEEEのピアレビュー(査読)プロセスポリシーに違反したためだという。
IEEEの理事会はこれまでに、ピアレビュープロセスを強化するための特別委員会を立ち上げ、IEEEの査読ポリシー、プラクティス、システムの検証を行った。また、詳細評価を実施し、改善のための要件、総括報告書も公表している。
今後は、査読モニタリング、IEEEの出版ポリシー、抑止と制裁などについて見直し、来年には理事会勧告を行うとしている。
[ニュースソース]
Report Recommendations Will Further Strengthen Peer-Review Processes ― IEEE 2019/12/03 (accessed 2019-12-10)