Springer Nature社、Plan Sガイダンスの補遺(草案)に関する公開書簡を発表

2020年01月08日

ヨーロッパ

Springer Nature社は、12月17日、Plan Sガイダンスの補遺(草案)※に関する公開書簡を発表した。

同社は、cOAlition Sが草案の中で示したタイムラインおよび指標では、ゴールドOA(オープンアクセス)に助成する助成機関の増加よりも速いペースで、OAコンテンツの増加を出版社に求めていることや、cOAlition Sが助成する研究の世界シェアが減少しても同様の条件が課されること、研究成果の無料公開のための免除要件がジャーナルの持続可能性を損なうことなどを指摘。

現状では、草案への賛同は困難であるとしながら、OAコンテンツの増加はゴールドOAに助成する助成機関の増加状況に合わせること、ゴールドOAジャーナルへの切り替えはOAコンテンツが90%に達した時点にすることなどを提案している。

※Plan Sガイダンスの中で定義されている移行ジャーナル(Transformative Journal)の必須および推奨要件を示したもの。

[ニュースソース]

Alternative conditions needed in order for cOAlition S's proposal for Transformative Journals to succeed ― Springer Nature 2019/12/17 (accessed 2019-12-27)

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