FSUの図書館員と交渉チームへの、Elsevier社とのビックディール契約中止に関するインタビュー(記事紹介)

2020年03月03日

北米・中南米 ヨーロッパ

​SPARCは、2月25日、"Elsevier Exit: Q&A with Florida State University about their Big Deal Cancellation(s)"と題する記事を掲載した。

本記事は、2019年3月にElsevier社とビッグディール契約をキャンセルしたFSU(Florida State University、フロリダ州立大学)のDean of University Librariesの図書館員および交渉チームに対して行った、本契約中止に関するインタビューをまとめたもの。

2018年4月のElsevier社との交渉開始から同年12月に契約中止を告知するまでの背景や経緯、2015年から交渉に向けて始めた教職員らにSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)出版業界、ビックディール、ジャーナル価格高騰に関する教育を実施したことなどを示している。

そのほかに、代替のコンテンツ入手ツールとしてReprints Deskを導入したこと、教員と学生の80~90%がReprints Deskより安価なILL(Inter-Library Loan、図書館間相互貸し出し)を選択したこと、上記以外のコンテンツ提供方法を検討していること、契約中止が与えた影響や他の機関に対するアドバイスなども示している。

[ニュースソース]

Elsevier Exit: Q&A with Florida State University about their Big Deal Cancellation(s) ― SPARC 2020/02/25 (accessed 2020-02-28)