Nature誌は、3月3日、"Open peer-review platform for COVID-19 preprints"と題する記事を公開した。
本記事は、新型コロナウイルス(COVID-19)のアウトブレイク(大流行)によりプレプリントの投稿が急増する中、Outbreak Science※1およびPREreview※2がWellcomeから助成を受け、アウトブレイク関連のプレプリントの迅速なレビューを実現するためのプラットフォーム"Outbreak Science Rapid PREreview"を立ち上げたことを紹介。
本プラットフォームは「新たな知見か」「結論はデータおよび解析に裏付けられたものか」などの短い質問に"YES"または"NO"での回答および短いコメントを付す形式となっていることや、ORCID IDを持つ研究者が査読を提出できる仕様であること、現在はmedRxiv、bioRxiv、arXivに投稿したプレプリントのみが対象となっていることなどを示している。
※1:疫病関連研究のオープンデータ、OA(オープンアクセス)、オープンサイエンスの促進を目的に2016年に設立した非営利団体。
※2:すべての研究者がプレプリントレビューに関与可能にすることで、学術的なピアレビュープロセスの多様性を高めることを目的としたオープンプロジェクト。
[ニュースソース]
Open peer-review platform for COVID-19 preprints ― Nature 2020/03/03 (accessed 2020-03-16)
About PREreview ― PREREVIEW (accessed 2020-03-16)