DORA、COVID-19パンデミック下における雇用、昇進、任期の決定に関する大学および研究機関へ向けた声明を発表

2020年04月16日

北米・中南米

DORA(San Francisco Declaration on Research Assessment、サンフランシスコ研究評価宣言)は、4月6日、COVID-19パンデミック下における雇用、昇進、任期の決定に関する大学および研究機関へ向けた声明を発表した。

DORAは、COVID-19パンデミックにより、リモート学習への移行対応や在宅での研究活動などで研究者の生産性が低下しており、さらに学校閉鎖などに伴い、保護者でもある研究者が仕事と家族に対する責任のバランスを取り直すことが求められていると指摘。

未曾有のパンデミック下において、脆弱なキャリア段階にあるポスドクや若手研究者などに配慮し、大学および研究機関は雇用、昇進、任期の決定のプロセスにおいて柔軟に対応するべきだとし、「現状に即した生産性への期待を再定義すること」「雇用、昇進、任期に関する研究評価プロセスをどのように変更するのかを明確に伝えること」を求めた。

またDORAは、研究資金提供者に対しても同様にCOVID-19パンデミックの影響を考慮するよう求めるという。

[ニュースソース]

DORA statement on hiring, promotion, and funding decisions during the COVID-19 pandemic ― DORA 2020/04/06 (accessed 2020-04-15)