Science Portal、COVID-19治療のための既存の治療薬や新薬およびワクチン開発の現状と今後を概説(記事紹介)

2020年04月21日

日本

Science Portal※は、4月16日、「既存薬の安全確認と転用、そして早期ワクチン開発が急務 人類の『難敵』新型コロナと戦うために国際協調も」と題する記事を公開した。

本記事は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療のために、効果が期待される既存薬、新薬およびワクチン開発の現状と今後を概説したもの。

既存薬のひとつ、日本で開発されたアビガンについては、ウイルスのRNA複製に必要なRNAポリメラーゼの働きを阻害する作用メカニズムを備えていること、ウイルスの増殖を抑える効果がある一方で重症化した患者への効果は低減すること、投与する際の条件の整備が大切なことなどを示している。その他に、既存薬として気管支ぜんそく治療薬オルベスコや膵炎治療薬フサンなどがあること、患者の血漿を使った新薬が開発されていること、ワクチン候補は50を超え世界各国で連携しながら開発を進めていることなどをまとめている。

新型コロナウイルスと戦うためには「(国内外の)すべての科学者、研究者を結集しなければいけない」という国際協調の大切さを説いた研究者の言葉も紹介している。

※JST(科学技術振興機構)が提供する、科学技術の最新情報を提供する総合Webサイト

[ニュースソース]

既存薬の安全確認と転用、そして早期ワクチン開発が急務 人類の『難敵』新型コロナと戦うために国際協調も ​― Science Portal 2020/04/16 (accessed 2020-04-17)