ORCIDは、4月22日、"The value of ORCID iDs in enabling digital identity on a global scale:report from the OECD"と題する記事を公開した。
本記事は、OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development、経済協力開発機構)が公表した調査レポート"Charting the digital transformation of science: Findings from the 2018 OECD International Survey of Scientific Authors (ISSA2)"※1の結果を基に、ORCIDの役割や利用状況について示したもの。
本記事は、同レポートで示された、研究活動におけるデジタル移行を実現するための4つの要素※2や、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で加速する仮想空間上での研究者間の協調および急増するオンラインツール利用を説明しながら、永続的かつ信頼性の高いデジタルPID(永久識別子)の必要性について言及。
同レポートで、分野別では60%以上の研究者が、国別では50%以上の研究者がORCID IDを利用していること、ORCIDが世界で最も広く普及しているオンライン研究者識別子であり、とりわけ高等教育や政府セクターにおいて事実上の標準(de facto standard)となっていることを示している。
※1:仮訳は、「科学のデジタル移行の図表化:2018 OECD 研究者を対象とした国際的調査から」。なお、調査対象は世界60カ国の約1万2,000人の研究者。
※2:「(1)デジタル研究連携および生産性ツールの利用」「(2)データおよびコードへのデジタルアクセスの確立と管理」「(3)高度かつコンピューティング指向のデジタルツールの利用」「(4)オンライン環境および科学研究コミュニケーションにおけるデジタルIDの利用」。
Charting the digital transformation of science: Findings from the 2018 OECD International Survey of Scientific Authors (ISSA2) (pdf : 全94ページ)
※以上、OECD (accessed 2020-04-24)
[ニュースソース]
The value of ORCID iDs in enabling digital identity on a global scale:report from the OECD ― ORCID 2020/04/22 (accessed 2020-04-22)