ORCIDは、4月2日、 "The Australian Research Council experience:connecting to ORCID for grant applications" と題する記事を公開した。
本記事は、オーストラリアのORCIDコンソーシアムの設立メンバーであるARC (Australian Research Council、オーストラリア研究会議)が実施した、RMS(Research Management System、研究管理システム)におけるORCID導入の取り組みを紹介したもの。
ARCは、助成金申請手続きの合理化の一環として、2018年10月にRMSにORCIDを統合。これにより、研究者が事前にORCID IDをRMSに登録しておけば研究成果がORCIDから自動収集される機能、ORCID ID認証後に研究者や研究室スタッフが研究成果を入力・更新できる機能、BibTeXまたはDOIのデータを出力できる機能などを導入したという。
本記事は、新機能導入によって助成金申請書作成時における研究者の負担軽減が期待できたことや、新機能導入後の実績として、研究者(約1万9,000人)がこれまでに登録した200万件超の研究業績のうち約6割がORCIDを通じて登録され、手入力によるものは6.2%であったことなどを示している。
[ニュースソース]
The Australian Research Council experience:connecting to ORCID for grant applications ― ORCID 2020/04/02 (accessed 2020-04-20)
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