ORCIDは、3月25日、 "What is up with ORCID and ROR?" と題する記事を公開した。
本記事は、研究機関の識別子プロジェクトROR(Research Organization Registry)※に対する、ORCIDの対応方針をQ&A形式で紹介したもの。
ORCIDは自組織の持続性にリソースを集中するとし、RORプロジェクトや運営グループなどへの積極的な参加を否定。ORCID RegistryへのROR ID登録を可能にする計画はあるものの、GRIDやCrossRef funder IDなどROR ID以外の機関IDの利用も現在と同様に支援していくとした。
また、ROR IDを含む複数の機関IDを管理するための今後の計画として「機関IDメタデータの自動入力・更新ツールの開発」「利用者向けの内部システムの機能向上」「1つの機関に付与された複数の機関IDのマップ化」を挙げ、ROR IDのORCID Registryへの登録をスムーズに行うための作業を2020年内に開始予定であることを示した。
※世界の研究機関の、オープンで持続可能かつ有用な固有の識別子を構築するためのコミュニティーベースのプロジェクト。
[ニュースソース]
What is up with ORCID and ROR? ― ORCID 2020/03/25 (accessed 2020-04-20)
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