複数のOA出版社など、COVID-19関連研究の査読迅速化のためのイニシアチブを立ち上げ

2020年05月01日

北米・中南米 ヨーロッパ

複数のOA出版社や学術コミュニケーション団体は、4月27日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)関連研究の査読迅速化のためのイニシアチブを立ち上げた。

本イニシアチブは、eLife、F1000 Research、Hindawi、PeerJ、PLOS、Royal Society、FAIRsharing、Outbreak Science Rapid PREreviewが共同で立ち上げたもの。本イニシアチブは、OASPA(Open Access Scholarly Publishers Association、オープンアクセス学術出版社協会)の承認を経てLOI(Letter of Intent、意向表明書)を公開している。

LOIでは、ボランティア査読者に対して、迅速な査読に対応可能な査読者リスト(rapid reviewer pool)への登録や、COVID-19研究に有用なプレプリントを可能な限り迅速に識別し強調表示することなどを要求。著者に対しては、プレプリントへの投稿促進や、出版社と協力して、査読済み論文や関連するデータセット、ソフトウエアの迅速な公開・共有を求めた。

また、出版社に対しては著者に論文のプレプリントサーバーへの投稿を促すことなどを、編集者に対しては査読におけるプレプリントへのコメントの活用を検討することなどを求めた。

[ニュースソース]

COVID-19 Publishers Open Letter of Intent – Rapid Review ― OASPA 2020/04/27 (accessed 2020-04-30)

Scholarly publishers are working together to maximize efficiency during COVID-19 pandemic ― OASPA 2020/04/27 (accessed 2020-04-30)

PLOS joins other publishers in an initiative and call to maximize the efficiency of peer review of COVID-19 research ― PLOS 2020/04/27 (accessed 2020-04-30)