AAP(Association of American Publishers、米国出版社協会)は、5月7日、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)による連邦政府から助成を受けた研究の査読付き学術出版物、データおよびコードのパブリックアクセスに関するRFI(Request For Information、意見招請)へのコメントを公開した。
AAPは、営利・非営利の出版社が高品質な査読済みジャーナル論文の作成や普及、長期的管理における投資を通じて科学・知識の発展に多大な貢献をしてきたと主張。
AAPは、米国の研究者、科学者、医療専門家などによる研究成果などの質が低下すること、科学・医学研究への投資やイノベーションを支える米国の知的財産権を侵害すること、米国の経済、雇用、および米国の知的財産の輸出などに悪影響を及ぼす可能性があることなどを示しながら、OSTPに対し、一部の関係者が要求する査読済み研究成果物の即時無料オンラインアクセスの義務化といった急激な市場への介入を回避するよう求めた。
RE:AAP Response to OSTP RFI Concerning "Public Access to Peer-Reviewed Scholarly Publications, Data and Code Resulting From Federally Funded Research," FR Doc. 2020-06622(pdf:全5ページ)
※以上、AAP(accessed 2020-05-13)
[ニュースソース]
AAP SUBMITS COMMENTS TO ADMINISTRATION REGARDING OPEN ACCESS POLICY FOR PEER-REVIEWED JOURNALS ― AAP 2020/05/07 (accessed 2020-05-13)
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