EDGI(Environmental Data and Governance Initiative)※1は、5月13日、EPA(Environmental Protection Agency、米国環境保護庁)が発表した、透明性ルール(STRS)※2に関するSNPRM(Supplemental Notice of Proposed Rulemaking、追補立法案公告)に対するコメントを公開した。
EDGIは、STRSの撤回を要求。本規則案の公開対象にPII(personally identifiable information、個人識別情報)を含んだデータやモデルが含まれていること、EPAにおける将来の研究、ガイダンス、勧告、規則に大きな影響を及ぼす可能性があること、公衆衛生研究のほとんどが却下あるいは地位が格下げされる可能性があることなど撤回を求める理由を示しながら、他の関係者にもSNPRMにコメントするよう促している。
※1:環境データ管理の改善、環境衛生および環境正義の促進を目的に、連邦政府の環境データ、ウェブサイト、制度、およびポリシーを分析するイニシアチブ。
※2 透明性ルール: EPAが2018年4月に正式に提出した規則案(Strengthening Transparency in Regulatory Science 、STRS)の俗称。EPAが規則策定の際に根拠とする科学研究は、すべてのデータが公開されていなければないという内容が盛り込まれている。
[ニュースソース]
EDGI Urges EPA to Withdraw its Ill-Conceived 'Strengthening Transparency in Regulatory Science' Proposed Rule ― EDGI 2020/05/13 (accessed 2020-05-14)
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