NISTEP、「研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018」結果を公表

2020年05月20日

日本

NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、5月18日、「研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018」(調査資料-289)を公表した。

これは、2018 年10 ~11⽉に、研究者や専門家,技術者などによって構成される約2,000名の科学技術専門家ネットワークを対象に行った、研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する調査結果(有効回答1,516 名、回答率 69.1%)を、2016年の調査と比較しながらまとめたもの。

その結果として、研究成果の根拠となるデータ公開を51.9%(2016年は51.0%)が、論⽂のOA(オープンアクセス)公開を78.0%(2016年は70.9%)が行っていたが、2016年と比べデータ公開が進んでいないことがわかったという。

またデータ公開に対する懸念について、84.2%が引⽤せずに利⽤される可能性、75.9%がデータの所有権・契約、69.1%が先に論⽂を出版される可能性を挙げていること、データ公開のための資源不足として84.6%が⼈材、80.3%が時間、78.7%が資⾦を挙げていること、データマネジメントプラン(DMP)の作成経験が18.7%にとどまっていることなどを示している。

研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018(html

※以上、NISTEP (accessed 2020-05-19)

[ニュースソース]

研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018[調査資料-289]の公表について ― NISTEP 2020/05/18 (accessed 2020-05-19)

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