Scholastica社は、8月13日、 "The State of Journal Production and Access 2020: Society and university publishers"を公開した。
本レポートは、1誌以上の査読ジャーナルを出版する学術機関の従事者に実施した、ジャーナルの作成およびアクセスに関する調査をまとめたもの。本調査の実施期間は2020年3月から6月。63名から回答を得たという。
ジャーナル作成に関する知見として、フルテキストXMLファイルを作成している出版社が半数に満たなかったこと、多くの出版社が論文のメタデータに助成機関の名称や助成機関IDを含めていなかったこと、出版社が重視している今後3年間のジャーナル作成における優先事項は作成時間の削減であることなどを示している。
ジャーナルのアクセスに関する知見として、出版社の多くが完全OA(オープンアクセス)ジャーナルモデルを活用していること、OAへの転換を優先していること、完全OAジャーナルの資金調達方法として機関からの助成金が最も実効性が高いオプションであると回答したことなどを示している。
[ニュースソース]
The State of Journal Production and Access 2020: Society and university publishers ― Scholastica 2020/08/13 (accessed 2020-08-18)