国レベルのTA締結が完全OAへの急速な転換要因に―Springer Nature社の見解(記事紹介)

2020年09月07日

ヨーロッパ

Springer Nature社は、8月25日、"Springer Nature's Transformative Agreements enable country level transition to open access"と題する記事を公開した。

本記事は、Springer Nature社が、2014年にオランダのVSNU(Association of Universities in the Netherlands、オランダ大学協会)とのTA(Transformative Agreement、転換契約または移行契約)締結以降、大手出版社としては最大の11カ国の機関とTAを締結したことを紹介。

2019年時点で有効なTAを締結している8カ国において、70~90%のコンテンツがゴールドOA(オープンアクセス)で出版され、特にスウェーデンでは89%、フィンランドでは90%、ポーランドでは86%のコンテンツがゴールドOAで出版されていること、2019年にゴールドOAで出版された論文数が10万本以上(同社の全出版物の30%)あることなどを提示。

TAを締結した国では、著者個人でOA出版する場合に比べ、OAへの転換が急速に進んでいるとの見解を示している。

[ニュースソース]

Springer Nature's Transformative A​greements enable country level transition to open access ― Springer Nature 2020/08/25 (accessed 2020-09-04)

シュプリンガー・ネイチャーの転換契約​により、国家レベルでのオープンアクセスへの移行が実現 ― nature asia 2020/08/27 (accessed 2020-09-04)​