cOAlition Sは、11月25日、Springer Nature社によるTJ(Transformative Journal、転換ジャーナルもしくは移行ジャーナル)フレームワークの適用を歓迎した。
cOAlition Sは、同社の取り組みが、VoR(Version of Record)※公開時に著者による論文のOA(オープンアクセス)化を可能にするものであると評価した。一方で、VoRの付加価値で出版料の妥当性を説明できるか否かは、助成機関、著者、研究機関の判断に委ねられていることや、TJフレームワークがOAルートの一つにすぎないことを指摘。
cOAlition Sが以前公開した、料金の公平性や妥当性判断の一助となる出版社サービスの購入者のための"Price Transparency Framework"や、上記とは異なるOAルートがあることを示す"Rights Retention Strategy"なども併せて紹介している。
※査読、レイアウトの調整、校正などの工程を経た正式な論文。
[ニュースソース]
Springer Nature adopts Plan S's Transformative Journals framework ― Plan S 2020/11/25 (accessed 2020-11-26)
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