COARなどのリポジトリコミュニティー、FAIRsharingのジャーナルや出版社などの代表者によるデータリポジトリの要件について懸念を表明

2020年12月02日

北米・中南米 ヨーロッパ

COARなどのリポジトリコミュニティーは、11月24日、FAIRsharingコミュニティーのジャーナルや出版社などの代表者による"Data Repository Selection:criteria that Matter"に示されているデータリポジトリの要件について懸念を表明した。

COARは、リポジトリのベストプラクティス導入の推奨およびサポートすることの重要性を認識しており、FAIR Principles、CoreTrustSealなど、さまざまな目的を持ったイニシアチブの要件をまとめ検証した"COAR Community Framework for Best Practices in Repositories"を公開したことを紹介。

そのうえで、リポジトリへの要件を高く設定したり厳密に適用したりすることは、十分なリソースを備えた少数のリポジトリしか準拠できないリスクが生じること、現時点でほとんどのリポジトリが"Data Repository Selection:criteria that Matter"で示された要件を満たしていないこと、出版社がそれらの要件を導入した場合、少数の組織にリポジトリサービスが集中しオープンサイエンスエコシステムに悪影響を及ぼすことなどの懸念点を挙げた。

[ニュースソース]

Input to "Dat​​a Repository Selection:criteria that Matter" ― COAR 2020/11/24 (accessed 2020-11-30)

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