Clarivate Analytics社がJIFの対象年を紙媒体の出版日ベースから電子版の出版日ベースに変更。これまでに生じた問題とこれからの影響(記事紹介)

2020年12月11日

北米・中南米

Scholarly Kitchenは、12月7日、"Changes to Journal Impact Factor Announced for 2021"と題する記事を公開した。

本記事は、Clarivate Analytics社が、2021年からJIF収載ジャーナルの対象年を紙媒体の出版日から電子版の出版日に変更することを紹介。

昨今、電子版がデフォルトになり "Publish-ahead-of-Print""Early Online""Early View"などの用語が廃れつつあるにもかかわらず同社が紙媒体の出版日に固執していたこと、紙媒体と電子媒体の出版日のタイムラグ(特に年をまたぐ場合など)により引用レコードに問題が生じること、2017年に同社が電子版"Early Access"の出版日を追加したがインデックスされていたのは約1万2,000誌の半分(6,000誌)であったことなどを示している。

また2021年は移行年のために、2020年のデータを含む2021年にリリースされるJIFは、"Early Access"レコードからの「引用された回数」を計算式の分子に追加し、論文掲載数を分母から取り除くとしていること、その結果2021年のJIFスコアにインフレ効果が生じること、その効果はすでに"Early Access"としてインデックされているジャーナルで大きいことなどが示されている。

[ニュースソース]

Changes to Journal Impact Factor Announced for 2021 ― Scholarly Kitchen 2020/12/07 (accessed 2020-12-10)