CERN(European Organization for Nuclear Research、欧州原子核研究機構)は、12月11日、新たなオープンデータポリシーを発表した。
CERNは本ポリシーの中で、データの複雑性に応じて付されるレベル1~4※のうち、特にレベル3について詳述しており、収集から5年以内に公開し実験終了までに完全なデータセットを公開すること、データ利用のためのソフトウェアやドキュメントも公開すること、データはCC0の下で"CERN Open Data Portal"を通じて提供することなどを定めている。
同ポリシーは、LHC(大型ハドロン衝突型加速器)に関わる共同実験プロジェクトであるALICE・ATLAS・CMS・LHCbにおいて全会一致で承認され、評議会に提出されたという。
※CERNは、高エネルギー物理学関連データをレベル1(公表済みデータ)、レベル2(アウトリーチおよび教育用データ)、レベル3(研究利用可能な加工済みデータ)、レベル4(生データ)に分類している。
CERN Open Data Policy for the LHC Experiments(html)
※以上、CERN(accessed 2020-12-18)
[ニュースソース]
CERN announces new open data policy in support of open science ― CERN 2020/12/11 (accessed 2020-12-18)