査読者への報酬に関する議論が行われ、議論終了時には反対多数に(記事紹介)

2021年03月10日

ヨーロッパ

Science誌は、3月1日、"The $450 question: Should journals pay peer reviewers?"と題する記事を公開した。

本記事は、Researcher to Reader Conference(2月23・24日開催)において、査読者への報酬に関する議論が行われたことを紹介。

賛成派は、営利出版社が査読者に450ドルを支払うことが妥当とするマニフェスト"The 450 Movement"を掲げ、それにより査読結果を得るまでに長い時間がかかることなどの欠点を改善できると主張した。一方で、反対派は、購読料の高騰や非倫理的な査読の蔓延を招くなどの意見を述べたという。

また、「キャッシュVSその他の報酬」「査読者への報酬を支払う余裕がジャーナルにあるか」「査読者とジャーナル間の契約」など、そのほかの議論の詳細も示している。議論終了後、査読者への支払いについて反対が84%と多数を占めたことも記している。

[ニュースソース]

The $450 question​​: Should journals pay peer reviewers? ― Science 2021/03/01 (accessed 2021-03-08)

RESEARCHER TO READER – FULLY-INTERACTIVE ONLINE CONFERENCE – 23-24 FEBRUARY 2021 ― r2rcconf (accessed 2021-03-08)