cOAlition S、ダイヤモンドOAに関するレポートおよび推奨事項を公表

2021年03月15日

ヨーロッパ

cOAlition S は、3月9日、ダイヤモンドOA(オープンアクセス)※に関する調査報告書および推奨事項を公開した。

これは、2020年6月~2021年2月に、Science Europeの財政支援の下、cOAlition SがOPERAS、SPARC Europe、Utrecht Universityなど10組織のコンソーシアムに委託し実施した、ダイヤモンドOAジャーナルおよびプラットフォームに関する調査結果をまとめたもの。法律的基盤、ガバナンス、技術的能力、編集プロセス、資金調達モデルなどの現状を分析した調査報告書"OA Diamond Journals Study. Part 1: Findings"と、調査結果を踏まえた推奨事項"OA Diamond Journals Study. Part 2:recommendations"からなる。

ダイヤモンドOAジャーナルについて、さまざまな科学コミュニティーにサービスを提供する比較的小さなジャーナルが点在していること、ボランティア活動や大学・政府などの資金に依存していること、Plan S準拠に向けて取り組んでいるが、運営上の課題に直面していることなどを示している。

推奨事項として、ダイヤモンドOAモデルの持続可能性向上に向け、6か月以内の国際的なワークショップおよびシンポジウムの計画、12か月以内の資金調達戦略の策定、24か月以内の"Diamond Publishing Capacity Center"の設立などを示している。

※研究成果の出版、当該コンテンツへのアクセスの両方を無料で行うことのできる出版モデル。

[ニュースソース]

Diamond unearthed: shining ligh​​t on community-driven Open Access publishing ― Plan S 2021/03/09 (accessed 2021-03-11)

[小欄関連記事]

2020年06月15日 cOAlition S、ダイヤモンド​OAモデルの分析・俯瞰のための研究募集の結果を発表