PLOSは、3月17日、英国のPublishers Associationが公開したレポート"Economic assessment of the impact of the new Open Access Policy developed by UK Research and Innovation"に対する意見を公開した。
PLOSは、UKRI(UK Research and Innovation)の新たなOA(オープンアクセス)ポリシー(案)導入が負の影響を与えるとするPublishers Associationが公開した同レポートに対して反論を展開。
英国拠点のジャーナルの減収、英国の研究競争力や研究ハブとしての地位に悪影響を及ぼすとする分析に対し、研究成果をオープンにすることによる経済への影響を切り離し従来型の出版モデルへの影響のみを考慮していると指摘した。
また、英国のR&Dロードマップにおいて、オープンな研究と流通は科学と保健への好影響のみならず、経済全体のイノベーションと成長を引き出す世界をリードするシステムであることや、オープンデータの経済への好影響を示したEuropean Data Portalのレポートを紹介しながら、Publishers Associationのレポートを批判した。
[ニュースソース]
Open Response to "Economic impact of UKRI open access policy" report ― PLOS 2021/03/17 (accessed 2021-03-18)
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