NISO(National Information Standards Organization、米国情報標準化機構)は、4月6日、学術出版物レコードの著者名変更に関するWG(作業部会)の設置を、投票権をもつNISOメンバーが承認したと発表した。
NISOは、出版物の著者を正しく識別することが説明責任、資金提供、昇進などにおいて重要であるとし、改名、性別変更、結婚・離婚・再婚などの理由により名前が変更された場合、出版物の情報と同期させる必要があると指摘。
本WGは、著者名変更の非公開を求められた場合も含め、出版後の著者名変更に関する通知と実装に関する推奨事項策定を目的に、著者、出版社、資金提供者、機関、インデクサー、データベースなどの利害関係者らと検討するという。
[ニュースソース]
NISO Members Approve Proposal for a New Recommended Practice to Update Author Name Changes ― NISO 2021/04/06 (accessed 2021-04-12)
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