WHO(World Health Organization、世界保健機関)とICMRA(International Coalition of Medicines Regulatory Authorities)は、5月7日、製薬業界に対する臨床試験データの透明性および完全性を求める共同声明を発表した。
WHOとICMRAは、公衆衛生上の利益を優先するうえで、機密情報を編集することなく臨床試験レポートを公開すべきだと主張。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックにより、学者、研究者、業界をサポートするためにワクチンや治療法の開発に関する情報とデータの必要性が高まったことや、臨床試験データの公開による利点(国民の信頼の獲得、データの完全性(data integrity)・科学的必要性・倫理的義務のチェックが可能など)などを挙げ、新たな製薬およびワクチンの臨床データのアクセスを幅広く提供するよう製薬業界に求めた。
[ニュースソース]
Joint Statement on transparency and data integrity International Coalition of Medicines Regulatory Authorities (ICMRA) and WHO ― WHO 2021/05/07 (accessed 2021-05-12)
WHOとICMRAの共同声明 : 製薬業界にデータ提供の透明性と完全性を求める― 日本WHO協会 2021/05/11 (accessed 2021-05-12)