Scholarly Kitchenは、5月11日、"How One Society Is Supporting Peer Review Excellence in their Community:An Interview with Laura Feetham of IOP Publishing"と題する記事を公開した。
本記事は、IOPP(IOP Publishing)がPeer Review Weekに合わせて2020年に開始した物理科学者向けピアレビュー認定プログラムについて、IOPP関係者にインタビューしたもの。
本記事の冒頭で、英国の非営利組織Sense About Scienceが2005年に初版を公表し現在も広く利用されているブックレット"I Don't Know What To Believe booklet"や、ACS(American Chemical Society、米国化学会)の"ACS Reviewer Lab"、Elsevier社の"Researcher Academy Certified Peer Reviewer Course"など、IOPP以外の査読に関する情報源や査読者育成プログラムを紹介。
インタビューの内容として、IOPPの認定プログラムは倫理的課題を重視していること、若手研究者に対する調査から「網羅的で信頼性の高いトレーニング」「査読履歴の認知」「編集者からのフィードバック」という査読プロセスの3つの課題が明らかになったこと、同プログラムの目的は研究者が自信を持ってレビューできるようにすることなどを示している。
また、同プログラムは、査読能力が適切に評価されるよう"IOP Trusted Reviewer"ステータスが導入されたこと、一部他の分野に役立つリソースもあるが物理科学に特化したものであることなども紹介している。
[ニュースソース]
How One Society Is Supporting Peer Review Excellence in their Community:An Interview with Laura Feetham of IOP Publishing - Scholarly Kitchen 2021/05/11 (accessed 2021-05-14)
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