CESAER※とEUA(European University Association、ヨーロッパ大学協会)、Science Europeは、5月25日、研究者の権利の尊重およびエンバーゴや制限の廃止をすべての出版社に求める共同声明"All publishers must fully respect researchers' rights by providing clarity and transparency on Open Access"を発表した。
本声明の中で、cOAlition Sが報告した、一部出版社による研究者のAAM(Author Accepted Manuscript)のOA(オープンアクセス)化を阻止するような動きについて深い懸念を表明。研究者がCC BYなどのオープンライセンスで、エンバーゴなくAAMをリポジトリにデポジットすることを望んだ場合、それを可能にしなければならないことを宣言した。
また、現在、出版社が独占的出版契約への署名を著者に求めていることに言及。本声明は、時代遅れのこのシステムの置き換えをうながし、社会のより大きな利益のために研究をオープンにする多様なモデルをサポートするものであるとした。
本声明はCESAER、EUA、Science Europeの長が署名しており、同3機関のオープンサイエンスおよびOAへの強力な支持を示すものとなっている。
※50以上の大学が参加するヨーロッパの科学技術系大学協会。
All publishers must fully respect researchers' rights by providing clarity and transparency on Open Access (pdf: 全1ページ)
※以上、CESAER (accessed 2021-05-28)
[ニュースソース]
All publishers must provide researchers with clarity and transparency on Open Access — CESAER 2021/05/25 (accessed 2021-05-28)
The Rights Retention Strategy and publisher equivocation:An open letter to researchers — Plan S 2021/04/20 (accessed 2021-05-28)