NICT、APOnetへの参加および相互連携によるアジア太平洋・オセアニア地域での高速ネットワークサービス提供のための覚書を締結

2021年06月22日

日本 アジア・オセアニア 北米・中南米

NICT(National Institute of Information and Communications Technology、情報通信研究機構)は、6月17日、"APOnet"(Asia Pacific Oceania network、アジア太平洋・オセアニア・ネットワーク)への参加および相互連携によるアジア太平洋・オセアニア地域での高速ネットワークサービス提供のための覚書を締結したと発表した。

APOnetには、11の北米・東アジア・東南アジア・オセアニアの研究・教育ネットワークおよび組織※が参加。各組織によるリソースの提供および協調を通じた耐障害性、柔軟性、一貫性に優れた大洋横断高速ネットワークサービスシステムの構築を目指している。

覚書締結により、研究教育のためのグローバルスケールの大規模データ共有を支援するとし、11の研究・教育ネットワークおよび組織が相互に協力し、大容量データ(画像や実験データなど)の転送・共有や貴重な科学機器の共有を促進することで、専門家達の重要な研究活動を支えていくという。また、さらなるサービス向上のために、新たなネットワーク技術・サービスの共同展開や、高帯域幅を必要とするアプリケーションの実験および開発なども行う予定だという。

なお、NICTは、研究開発用の高速ネットワークテストベッドおよびグローバルな研究活動を強化しており、Beyond 5G時代の社会的・技術的ニーズを検証するための試験環境を提供する。

※AARNet (Australia's Academic and Research Network) 、ARENA-PAC(Arterial Research and Educational Network in Asia-Pacific)、Internet2、KISTI(Korea Institute of Science and Technology Information)、NICT、NII(National Institute of Informatics) 、Pacific Wave、REANNZ (Research and Education Advanced Network New Zealand)、SingAREN(Singapore Advanced Research and Education Network)、TransPAC、UH (University of Hawaii)

[ニュースソース]

アジア太平洋・オセアニア地域を接続するグローバルな研究・教育ネットワークの連携が実現 ― NICT 2021/06/17 (accessed 2021-06-21)

Global Research and Education Networks Collaborate to Connect the Asia Pacific Oceania Region ―Pacific Wave 2021/06/14 (accessed 2021-06-21)