9月から施行される中国のデータセキュリティー法の概説(記事紹介)

2021年06月23日

アジア・オセアニア

JETRO(Japan External Trade Organization、日本貿易振興機構)は、6月18日、「データセキュリティー法、9月1日から施行、データ越境移転の管理など規定」と題する記事を掲載した。

本記事は、6月10日に全国人民代表大会常務委員会で可決・成立し、9月1日から施行される、中国のデータセキュリティー法について概説したもの。本法は、対象をあらゆるデータ※1とし、データの処理活動※2に対する監督管理体制、データの利活用などについて定めている。

本記事では、中央国家安全指導機関が中心となり、データに対しては分類・等級区別保護制度を構築し管理すること、国の安全に影響あるいは影響しうるデータ処理活動に対してはデータセキュリティー審査制度を適用し国家安全審査を行うこと、データの越境移転や輸出に対しては法に基づく輸出規制を実施すること、中国に対し差別的な禁止、制限、そのほかの類似の措置を講じた場合には対抗措置を取ることなども示されている。

本法に詳しい有識者は、本法の多くは原則的なものであり、関連細則などの公布にも注視すべきと述べている。

※1:データは、「全ての電子的またはその他の形態による情報に対する記録」と定義。

※2:データの収集や保存、使用、加工、転送、公開などを含む。

[ニュースソース]

データセキュリティー法、9月1日から施行、データ越​境移転の管理など規定 - JETRO 2021/06/18 (accessed 2021-06-22)