採用や昇進におけるIFの利用をとりやめるオランダのUtrecht University(記事紹介)

2021年06月29日

ヨーロッパ

Natureは、6月25日、"Impact factor abandoned by Dutch university in hiring and promotion decisions"と題する記事を掲載した。

本記事は、オランダのUtrecht Universityが採用や昇進の審査において、IF(Impact Factor)の利用をとりやめ、研究活動におけるチームワークへの貢献やオープンサイエンス促進への取り組みなど新たな基準に基づく評価を導入したことを紹介。

同大学による新たな評価スキームの策定はDORA(San Francisco Declaration on Research Assessment、サンフランシスコ研究評価宣言)に触発されたものであること、オランダのすべての大学が「キャリアパスの多様化と活性化を可能にする」認識および報酬システムの確立を求めたポジションペーパー "Room for everyone's talent" (VSNU(Association of Universities in the Netherlands、オランダ大学協会)が主導)に署名したことを示している。

実務レベルで研究者の質を評価するには、各学部独自のシステム・戦略の策定や、他の研究者へのインタビューが必要な場合など多くの困難を伴うこと、同大学で評価されてもIFを採用する他大学では評価を得られないなど新スキームによって研究者が被る不利益なども示している。

[ニュースソース]

Impact factor abandoned b​​y Dutch university in hiring and promotion decisions — Nature 2021/06/25 (accessed 2021-06-28)