ORCIDは、6月28日、プライバシーポリシーを改定し、TrustArc社の International Privacy Verification Sealを取得したと発表した。
今回の改定では、2020年7月に欧州司法裁判所がEU-USプライバシー・シールドプログラムを無効とする判決※を下したことを受け参照箇所の記述を変更。そのほかに、ORCID Member Portalおよび機械学習に関するセクションの追加などを行ったという。
※EU-USプライバシー・シールドは、2016年8月に施行された、EU市民の個人情報をEUの個人情報保護ルールにのっとって合法的に米国に移転するための規定。欧州司法裁判所は、米国政府機関が個人データにアクセスする場合、米国法に基づく個人データの保護がEU法上の保護と実質的に同等のレベルとは認められないとの理由で無効の判断を下した。
[ニュースソース]
ORCID Earns TrustArc International Privacy Verification Seal — ORCID 2021/06/28 (accessed 2021-06-29)
EU司法裁、米国との個人データ移転に関する「プライバシー・シールド」を無効と判断 — JETRO 2020/07/17 (accessed 2021-06-30)
EU・米国間の新たな個人情報移転枠組みスタート — EU MAG 2016/10/25 (accessed 2021-06-30)