CUP(Cambridge University Press、ケンブリッジ大学出版局)は、6月30日、学術モノグラフに関わる新たなOA(オープンアクセス)パイロット"Flip it Open"を開始したと発表した。
本パイロットは、古典・政治・歴史の25以上の図書をCambridge Coreのコレクションの一部として、また、Eブックおよびハードバックで出版・販売した後に、各タイトルの収益が設定した閾値を超えた場合にCambridge Coreを通じてOAで公開する新たな出版モデル。
これにより、著者はBPC(Book Processing Charge、図書出版料)を支払うことなく研究成果を公表できるほか、需要の高い図書が優先的にOA化され、読者は図書を無料で読めるなどの効果が挙げられる。
OA図書の出版において、著者がBPCを支払いOA化するゴールドOAモデルが最も確立されたモデルであるが、出版助成が複雑でよく理解されていない、主題が偏るなどの限界があることを指摘。この問題に対処するために 本パイロットを開始したという。
[ニュースソース]
Introducing a new OA pilot: Flip it Open — CUP 2021/06/30 (accessed 2021-07-05)
New Open Access book pilot: Flip it Open — Cambridge Core 2021/06/29 (accessed 2021-07-05)